金沢ツアー

(2002/3/23~24)

タナからボタモチ

嫁さんの友人から新聞の懸賞で当った金沢旅行を頂いた。これはラッキー、後先考えず、始めてのサンダーバードに乗り込みました。
大阪駅に朝の7時前に集合。車内販売のサンドイッチで朝食。

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近江町市場

出発して約2時間半、10時前には金沢の地に辿り着いた。(金沢ってもっと遠いと思ってた。)残念ながら、お天気の方は具合悪い。
観光マップを片手にまず向かったのは近江町市場。3月になって時期が過ぎたからだろうか、カニの叩き売りがけたたましい。蟹にしても魚にしても普段よりとにかく安く、嫁さんは嬉々としている。何を思ってかゲソの天婦羅を買ってしまい、頬張りながら市場を練り歩く。いきなり旅行気分満喫だ。
前もってインターネットで調べておいたおいたおかげで、まずは目的の寿司屋を見つけた。『舟楽(SYURAKU)』お寿司といっても手押し棒鮨のお店で、カウンターに並んでいるサンプルが見た目も美しい。おやつ代わりにしようと、さっそく2本程買って、さらに市場探索へ。
お昼までには少し間があったけど、一日中行列の切れ目がないという海鮮丼のお店『井ノ弥(INOYA)』 へ向う。3組ほど開店を待つお客さんがいたが、そのまま後ろに並んでいると、次々に後ろに列が延びていった。僕が「井ノ弥どん」嫁さんが「ちらし近江町」という店のメニューの中ではリーズナブルなものを選んだのだけど、肉圧のある刺身がたっぷりトッピングされた具沢山のどんぶりで、大満足。
腹の具合も良くなったところで、市場を後にした。

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旧園邸・松向庵

たまたま金沢城公園に向かう途中、金沢市指定文化財の標識を見つけて入ってみたのが『 旧園邸・松向庵』という、大正半ばに建てられた和風住宅。茶道に通 じた方が建てたとあって、偶然と言えとても素敵な空間に出会えた。
個人的な趣味で言えば、この旅行のなかで一番の収穫であったかもしれません。造作のひとつひとつが非常に繊細でモダンであり、少しも古さを感じさせない緊張感が漂っていました。玄関に建つと奥にある雪見障子越しに庭が見えるまで、パースが効くよう間仕切りのふすまの開口幅を奥になるほど狭くしてあったり、雪国らしく土間縁の雨戸に雪見障子と合わせてガラスの開口を設けてあったりしています。
今では見られない柄の型板ガラスは新鮮でしたが、案内のおばさんによると小さい時分は大衆的で野暮ったい印象があったそうです。
あまり知られていないのか見学の間、他の見学者も来ず、のんびりとおばさんの思い出話しも聞きながら、 実際に色々なところを触らせてもらったり無造作に見せて頂けたのが、普段とはまた違った体験でした。

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金沢城

後になるまで全く知らずにいたのですが、この日、金沢城公園は『加賀百万石博』のスタート当日だったそうです。午前中にはNHK大河ドラマ『利家とまつ』に出演している俳優の唐沢寿明さんと松嶋菜々子さんが開幕式に来てたり、田中美里さんがトークショーに出演してたりしたそうで、それを見逃した嫁さんは残念がりました。
金沢城探索は色々な表情の石垣や、復元された五十間長屋の木造の架構がダイナミックで楽しめます。また、展示されていた伝統木造工法の仕口の加工サンプルがとても複雑だったのが印象的でした。

余談になりますが、夕方頃にカメラの電池を買うため入った小さな土産物屋さんのおばあさんの話によると、お孫さんの通 う小学校ではホーム時代ドラマ「利家とまつ」 を見ないと学校の話題に乗り遅れるのだそうです。かく言う私は一度も観た事がないのだけど。f(^_^;)

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兼六園

金沢に来たのだから、名勝『兼六園』を訪れない訳にはいかないだろうと向いました。しかし残念な事に雨降りとまだ時期が早くて花が咲いておらず、思ったほどの魅力が感じられなく残念でした。暖かくなれば百花繚乱、すごいのだろうなと、想像するばかりです。
仕方がないので、茶店でまんじゅうを食べ抹茶をすすりました。

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美術館界隈

兼六園の南西側に美術館などが建ち並ぶ界隈があります。この辺りに来た時には、もうすでに夕方になって日も暮れかけていました。建物の中に入る事は出来ませんでしたが、重厚な赤レンガ造りの『石川県立歴史博物館』『中村記念美術館』にある茶室などを外観からだけでも楽しむ事ができます。
石川県立歴史博物館は、かつて旧陸軍兵器庫、戦後は金沢美術工芸大学に使用されていたものだそうです。
中村記念美術館は、昭和初期の中村家住宅を現在地に移築、改装し、昭和41年5月に開館一般 公開されたのがはじまりで、今は新館で美術品の公開がされています。また、別 棟として移築されている茶室「梅庵」や「耕雲庵」が側に建ち、茶会などに利用されています。
叉の機会があれば是非ゆっくり見て廻りたい界隈でした。

【 金沢の美術館ガイド 】カナザワ・ミュージアム・ガイド

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町並

この日の最後は、にし茶屋街にある居酒屋さんへ向いました。アトリエフィッシュの山下さんに教えていただいたオススメの『寺喜屋』さんです。「ゴリの天婦羅」をあてに飲む「天狗舞」は格別 と言うオススメにはかなり期待して向いました。しかもそのお店のご近所にある、お孫さんの通 う小学校の話題まで聞いた土産物屋のおばあさんに、「あそこのジャガイモはおいしい~よ~。東京の弁当屋が味をなんとか真似できないかって通 ったんだ」。てな話を聞いて、なんで金沢でジャガイモなんだ?ていう謎はさておき、ますます期待を膨らませました。
な・の・に、まだ7時を少し廻ったぐらいと言うのに、「今日のネタはみんな売り切れ~」『ええええっぇぇぇぇっっ!?』。入ったはいいけど、ほとんど何も食べれずじまい。店の人はおかまいなしで、そんなこと全然気にしないみたい。
この寺喜屋さん、元は魚屋さんで、魚の並んだ店の奥で立ち食い飲み屋みたいな具合に店を構えていたらしく、地元でも有名。土産物屋のおばあさんは、以前はよく鉢を持って晩飯のおかずを買いに行ってたらしい。
仕方ないのでこの後、にし茶屋街の北側にあたる片町商店街に向いました。この辺りは若者も多い繁華街で、金沢地酒のアンテナショップ『ZIZAKE』という日本酒ショットバーでちょっと引っ掛け、『biz cafe』というインターネットカフェで一服してから、ホテルに向いました。

【 片町商店街 】e-katamachi

翌朝、ホテルで朝食をすませると、さらに町並探索に出発。昨日は金沢市街の南西側が中心でしたので、今日は北西側です。東山茶屋街に向う途中、大通 りから4~5本入った辺りに、会社などもまばらにありますが普通の住宅にならんでポルノ映画館がありました。日曜日の朝っぱらというのに僕達が通 り過ぎる間に、おっちゃんが3人も暗闇に消えていったのは可笑しかったです。側にあった「とまれ」の信号はここのためにあるのでしょうか。
市街では、道のまん中や車線のなかに2~3Mおきに、金属の丸いプレートが並んでいるのをよく見かけます。最初はなになのか気付きませんでしたが、路面 に積もった雪を溶かす為のスプリンクラーだなと気付き、日本海側の街だと言うことを実感しました。また、物見台を街のあちこちに見かけるのは、古い町家の多い金沢では火事が多いのだろうかと想像するのですが、実際の所よく分かりません。

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東山界隈

東山付近に辿り着き、最初に見つけたお麩屋さん『宮田(MIYATA)』に入りました。麩饅頭と抹茶をいただき、店のおばさんの並々ならぬ 麩へのこだわりや麩料理レシピを聞きつつ、ここで日本海側特産の「車麩」と金沢名産の「すだれ麩」をお土産に買いました。 一度ここで、麩料理を食べてみたいという感じです。

金沢でも古い町並が保存され最も情緒のあると言うひがし茶屋街(「ひがし廓」)に着き、まずは金沢市指定文化財のひとつになっている『志摩』 に入りました。ここは江戸時代(文政3年)に建てられ、当時の造りがそのまま残っている「お茶屋」さんです。お茶屋といっても、その頃の上流町人の出入りする高級社交場ですから、北新地の会員制クラブとでも言うべきでしょうか。
琴、三弦、舞、茶の湯、俳諧などの娯楽・遊興を楽しむところですから、物入れ、押入れが無いのが特徴とも言えます。台所にしてももここで料理は作らず、出前の品を配膳するだけなので、かまどは無く、氷室や冷蔵庫だけしっかりありました。

昔のお茶屋さんを出て、今のお茶屋さんにはいる事にしました。建築家の松島健氏が「再生とは文化の接ぎ木」というテーマで町家を改修された、ギャラリーを併設している日本茶中心の喫茶店『茶房一笑』です。ここでは、一番摘みの上質な茎だけを使用しているというほうじ茶「献上加賀棒茶」を頂きました。この茶っ葉で水出しした冷茶がなかなかおいしいので、機会があればぜひお試し下さい。
食い気ばかりの話が多くて何ですが、順序が逆なような気もしつつ昼時になってしまったので、『自由軒』という洋食屋さんに入りました。人気ナンバーワンとお店が豪語する醤油ベースのオムライスを頼みましたが、これが確かにうまい。素朴な感じで、ケチャップやソースをかけずに頂きます。これまた、機会があればぜひお試し下さい、です。

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町並

そうこうしている内に、帰りの集合時間が近付いて来ました。東山から金沢駅まで小走りに戻りつつ、途中でお味噌を買ったりする余裕も見せながら、目に着いた街の風景をバシャバシャとデジカメに納めました。どことなく京都の町並に似つつも京都よりもまだまだ古い建物が多く、歴史を感じさせる街でした。2日の間、起伏のある地形を歩き回り、久しぶりに運動を兼ねた感じです。
また、今度はゆっくりと来る機会をもちたいので、その時にもう少しまともなレポートを書くことにします。今回の旅行記は、どなたかの金沢旅行ガイドに役立てば幸いですが、なんのことやら。 

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帰省

最後に、金沢旅行を前に探した、観光ガイドサイトのご紹介。ホームページも金沢らしく美的なものも多く、行く前から楽しめますよ。

【 金沢市のHP 】いいねっと金沢
【 金沢情報誌 】シティガイド金沢・加賀・能登
【 金沢地域情報WEB】KANAZAWA Walker
【 観光協会HP】金沢市観光協会

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