スカイ・クロラ

昨夕、押井守監督の「スカイ・クロラ」観てきました。
アニメと言うよりも映画でした。どこか分からない日本のようで外国のような架空の時代と国で、戦争が人の欲望の抑制のためにゲーム化された世界。作られた「大人になれない子供」が、ゲームのコマとなって、その代理戦争のなかで戦闘を繰り返します。

リアルな3Dの空戦シーンは圧巻で、戦闘機にのって空を舞い上がれば本当にこんな風に見えるのだろうな、敵機に襲われればこんな風にやられるのだろうな、とまるでその場を実感するようなメカニックの表現です。色彩は押えながらもどことなく明るい画面に、戦闘機の飛行シーンもなんだかプラモデルが浮いた様な空虚感が漂い、対比して平面的に描かれたキャラクターの表現に違和感を感じましたが、それはむしろリアルに見える戦闘シーンがゲームである事を強調しているのか、現実と架空が混然となり本当はどちらの世界がホンモノなのかを分からなくさせる意図かなとも思えます。

そんな解釈は観た後の事で、結構素直に映画を見入りました。物語はどちらか言えば言葉少なで進みます。説明的なところはほとんど無く、全くの前知識なく観るとちょっと悩むかも。設定の複雑さや周りを取り巻く多くの伏線を封じ込め淡々とした日常の様に進み、それでいて人(ゲームのコマ)が死んで行きます。それを世の中の人は心配しながらも傍観している怖さ。「大人のおとこ」とされながらも実体の見えない敵。様々な想像や憶測を、映画の登場人物と共に物語の進行を追いながらぼんやり考えてしまいます。

なんとも言えない余韻を残す映画でした。アニメが苦手な映画ファンでもそれなりに楽しめるのでは。ただしアニメと言えエンターテイメントではないので、ご注意です。

 

それはそれとしてオリンピックも始まりました。谷選手の銅は残念ですが、素直に思えばやはり凄い偉業ですね。こちらはリアルですね。当たり前ですが。。。

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