安全な土地とは?

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盆休み前、今日は暑い中、遣り方(建物の配置決め)に付き合った。

掘削が済んだこの土地には、建売住宅が建つ予定。事務所ビルのリフォームをさせていただいたいなほ不動産(Inaho)が進めているプロジェクトです。実は庄司洋建築設計事務所初めての建売住宅。縁があってのお仕事ですが、やり始めてみると実は結構勉強になると感じている。そんな訳で、時たま進行状況はレポートして行こうと思っています。

そもそもこの計画に参加しようとしたのは、案内されたこの敷地がちょっと変わっていたからで、敷地は接道する道路面から擁壁をはさんで3Mほど下にあり、建売するには採算があまりよろしく無い。普通なら建売屋さんが見向きはしないだろう土地だったのです。どうも悪い癖かも知れませんが、面白そうな土地を見せられると、何となくやりたくなって来る。眺望がいいから捨てがたいけど、止めた方がいいですかね。それともなんとか出来ます?なんて、不動産屋の社長のうまい誘導とは分かっていても、やれますよ。面白そうじゃないですか〜。なんて、安易に応えてしまった。こういうちょっと癖のある土地は申請ごとが結構面倒になりがちだ。案の定、その後は走り回るハメになったのだったが、なんとかこうして着工の準備が始まった訳です。(その辺のいきさつもまた後々)

ところで写真で見受けられるように、奥には少し古そうな擁壁に頼り無さげな青い柱。お隣とは言え、ちょっと気になります。心配だからどけて、とも言えない。この付近は古い開発地で、いわゆる宅地造成の法律が出来るか出来ないかの境目あたりの時期に住宅地として切り開かれた環境です。で、結局法律以前の現行基準に照らすと怪しい擁壁が付近のアチラコチラにあるのが分かります。急な斜面なりに見晴らしの良い環境は得られるのですが、地震や構造に過敏なこの時勢では躊躇しそうな宅地が(大きな声では言えませんが)ある訳です。幸いこの敷地は若干手を入れれば、まだ安全な土地と判断できそうでした。

しかし安全な土地?とは何でしょう?その判断は、実はかなり曖昧なものだと思います。建物は人の手によって作られますから、噛み砕いてみれば、怪しいものは怪しい。これは大丈夫とほぼ正確な判断ができますが、自然の神様が作った土地はなかなかそうはいきません。造成された開発地の平らな土地なら安全?とも言い切れないことがあります。地盤調査をしてみたらユルユルスルスル。それを間近で見た経験からすれば100%安全な土地などあり得ない。と思うのが、正直な印象です。

今回の土地の地盤調査の結果は、・・・微妙なところがありました。地盤調査の会社の判断資料も、どことなく明言を避けた言い回し。いやな感じです。少しでも経費を下げたい不動産屋の会社の意図も若い監督の言葉から見え隠れする。しかし、地盤改良するのに50万程度かなとも判断できる。それだけで自分の家だったら嫌でしょ?と、話をして今日は終わりになりました。暑いから。

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