アイナール・トゥルコウスキィ

毎年恒例のボローニャ絵本原画展を西宮市大谷美術館まで見に行ってきました。

公募の作品に気に入ったものもいくつかあったのですが、展示最後に観た特別展示のアイナール・トゥルコウスキィ<Einar Turkowski>さんの作品を観て、その精緻な絵に度肝を抜かれ、それまで観た数々の作品の印象がスッ飛んでしまいました。壁に掛かったいくつかの原画は、他を圧倒する大きさでも、奇抜な色彩でもありません。ごく普通な大きさの紙の上に、小さな絵がいくつも並んでいます。大きいものでもA3サイズあるかなしかです。上の写真は、購入したトゥルコウスキィさんの絵本を撮ったものですが、白い紙にシャーペンで描かれているだけ。解説によると、24ページ程のどちらか言えば薄いぐらいのその絵本の原画は、制作に3年間を要し、400本のシャーペンの芯を使ったのだとか。(正直、芯の数は多いのか少ないのか分かりませんが。。。ともかく3年は長い。。。)HBだとか。0.5?0.3?芯の大きさが描いてなかったな〜。

元々舞台美術の勉強をされていたそうですが、大学に入ってからイラストの講座に通い、この作品は卒業制作だそうです。そのまま数々の賞を受賞。ひぇ〜。絵本になって印刷されているものと、飾られていた原画を思い浮かべても、ほとんど大きさに変わりがありません。むしろ原画の方が緻密だったと感じます。印刷は白飛びしたりして、原画の微妙なトーンを再現できないぐらいです。あ〜もったいない。大きな絵を小さく納めて緻密に思えるのでなく、要はそのままの方が数段ぐらい緻密な印象がありました。

アイナール・トゥルコウスキィ「まっしぐら、奇妙にしずか」(アマゾン)

ブラティスラヴァ世界絵本原画展(スロヴァキア)
 2007年グランプリから大きな画像が拝見できます。

設計がまだシャーペン、鉛筆が主流な頃(まだ大学にいた時分)1ミリの中に何本線が引けるかを、ひたすら練習させられるなんて時代がありましたが、もうそんな次元ではありません。虫眼鏡をかざして観察してみたくなる様な絵が、つぎつぎ並んでいるのですから。頭が空白になりそうです。仕事でこんな事していたら、3年掛かっても基本設計すら終わりませんね。 久しぶりに、衝撃でした。

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