古材や古民家の再利用:藤岡龍介氏講演

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昨日「すまいがっこう」で、藤岡龍介先生の古民家や古材を生かした住まいづくりの講義を受けました。

藤岡先生は、奈良を拠点に古材や古民家の再利用を念頭においた住まい作りをされている建築家です。実は、講義を受けるまで詳しく知らずにいましたが、古材や古民家の歴史的な変遷とその魅力、資源の価値と再利用の方法、再生保存の実例と文化的な背景など、体系的に分かり易く教えて頂くことが出来たと思います。

文化財として再生保存されるものもあれば、民家継承として現代的な要素を加えた魅力的な空間も創出されてもいます。実空間で体験すれば古材の主張が前面に出ているのかもしれませんが、スライドで拝見する限りそうした趣味性の無理強いを感じない、新しい材料とも調和の取れた空間があるように思えました。実際に拝見してみたいと感じます。

時間と予算を掛け、手間ひまを惜しまなければ出来上がらない空間だと思いますが、日本の民家はその材料や部品が建築され解体され、なお再利用されている合理的な建築文化であったと理解できた事が一番の感動かもしれません。増築や改修を繰り返し暮らしの変化に柔軟に対応できるよう、解体されても再利用できる時代を超えた創意工夫があります。京間、江土間などのモジュールが部材を再利用できるシステムにもなっている。釘を使わず組み上げだけで吊り下げられた天井板や、解体された住宅の建具が他の新築の建物で利用可能などなど。
経済的であったとしても現代のように金物や釘や接着剤をむやみに使えば、再利用は非常に困難な事になっていたに違いありません。

大雑把な捉え方ですが、石の西洋建築はその姿のまま時代を継承していますが、日本の建築はもっと複雑に違った形で時代を継承していたのだと感じます。資源はあり余ったものでは無い事を身体で理解した建築文化だったのかも知れません。
新しい建築材料に目がくらむ設計者としては、厳しいお叱りを受けた気分です。頭で理解しても、その真理を理解するのは時空を超えてまだまだ程遠いです。

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