金丸座〜正月のこんぴら詣り〜

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西宮のえべっさんも終わってしまい、そろそろ正月気分も正さないとついついだらだらとしてしまいそうな軟弱者なのですが、この正月に家族と「こんぴら詣り」に行ったので、今年始めのブログはまずはそこらから。

石畳の階段が本宮までだと785段、さらに奥社までだと1368段あることで有名な金刀比羅さんですが、そのふもとに「金丸座(旧金比羅大芝居)」と言う日本最古の芝居小屋があります。実はそんな事も知らず愛ある家族に教えてもらい金平に着いた日の夕方、さっそくに見学に行きました。建築されたのは天保6年だそうなので、およそ175年前くらい。昭和45年に重文指定、その後に現在の場所に移築され復元、耐震工事が4年を掛けて行われたそうです。

大屋根の掛かった外観は結構大きく、ちょっと低めな木戸の入り口から中に入ってみると、歴史を感じる玄関ホールがまずいい雰囲気です。思わず高揚し観劇気分に浸りながらそのまま観客席に向かうと、天井が高く思いの外の大空間にさらに感動です。格子に区切られたぶどう棚と呼ばれる客席を横目に、正面の舞台までそのまま進んで役者気分。袖から奥の楽屋を一巡して、さらに舞台下に。幾重にも連なる柱梁の中に、廻り舞台とセリの仕掛けが目に飛び込んで来ると思わずはしゃぎそうになります。2階の客席から優美な舞台を見下ろせば、一度はここで生の芝居を観てみたくなってきました。見所満載!

案内のおじさんの話では、移築当時実はそうしたイベントを行えるようにする予定は無く、あくまで文化財の保存・移転が主で、演劇など興行に向けての設備その他の対応はされていないとの事。なので、当時のままの仕様、江戸時代ままの姿が基本となっている訳で、夏は暑いし冬は寒い、釘は打ってはいけないなどなど。一般の演劇公演はまず無理、裏方も文化財の使用を心得ている方で無いととても使えないのだそうです。特に電気工事はエラい事になりそう。確かに時計ひとつ梁間に板を挟んで直接釘を打つような事はされていません。そんな訳で今は唯一、年に一度だけ歌舞伎の興行が行われているだけだそう。

さて年に一度の興行、この4月に市川猿之助の襲名披露があったりするのだけど、行くか行かぬか迷っているところに、先日NHKで市川中車(香川照之)の番組を観てしまいやっぱり大阪松竹座にしとこかな、と新年早々の浮気者です。

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