NEXT21公開見学会「第4フェーズ居住実験」

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今日は午前中に検査を済ませ、お昼から、大阪ガスさんからお誘い頂いた見学会に参加しました。
大阪ガスさんが1994年から、社員さんとその家族を実際に住まわせて居住実験をしている「NEXT21」という集合住宅(竣工1993)が大阪上本町付近にあります。既に、3期ほどの実験を進め、今回第4期の居住実験に当たっての改修が終了し、その住戸が7月末頃まで公開されています。この建物は骨組みになる構造とその他部分を分離し、その時折に改修が容易な作りになっています。実験段階を含める最新の設備を使い、主には生活にまつわるエネルギー関連の実証を行っていくのが目的になっています。

建物の名前だけは覚えていましたが、実際に来てみたのは初めて。写真でも分かるように緑化部分も多く、中に入ると街中にあって緑が身近に感じられます。今回は住まい方としての実験も加えられ、建築家・竹原義二先生の手がけた住戸もあると言う事で、興味津々に覗いてきたところです。
住まい方実験2戸のひとつは、この集合住宅の特徴にもなっている共用部の立体的・回廊的な外廊下を積極的に住戸に取り込みウチ/ソトの境界を曖昧にした「余白に棲む家/無有建築工房」。
もうひとつは、時間の経過による家族構成の変化に合わせて、建具や間仕切り等を利用し間取りの可変性を持たせた「しなやかな家/近角設計事務所」。
共通したイメージは、極端ではありませんが共用部分や外部に開いた開放感でしょうか。面白いと思える反面、ご近所付き合いを始めとする他者との関わりが半ば強要されるので、この街中にあってうまく住みこなせるかは、実際に住まわれる方次第な感じはします。実用的な部分は押さえてありますが、設計者として理想的なイメージを具現化しているかもしれません。入居者さんがどんな風に決まるのかが分かりませんが、そうした住戸の寛容さが受け入れられるか?興味が湧きました。

「NEXT21」が進めるメインの実験課題は、このご時世に関わらずひと言で言ってしまえば「省エネ」。公開された住まい方実験の住戸は、どちらか言えばオプション的な位置付けだと思いますが、機械や設備に頼らずに住まい方や暮らし方の意識へ訴えかける「省エネ」というのは無いものだろうか? 別な住戸で拝見した省エネ目標をゲーム的に見せるディスプレイや設備も面白いとは思いましたが、どこか機械頼りな意識を変えていかないと、根本的なものは何も変わらないような、そんな気もしてきます。

時間は限られますが、竹原先生の住戸目当てだけに行ってもいいかも・・・です。

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