宮崎駿の引退宣言

風立ちぬ

風立ちぬ 公式サイト

今日は2020年のオリンピックが東京に決まったことでニュースが持ち切りでしたが、その前は宮崎駿の引退会見でした。しばらく前に「風立ちぬ」を観たところなので、その感想を残しておこうかどうしようか迷っていたところ、40年来の宮崎アニメファンには思いも掛けぬ大ニュースに他なりません。

「風立ちぬ」の前に、大友克洋「SHORT PEACE」も観ていました。正直なところどちらもモヤモヤ悶々としたところが、僕自身には残ってしまいました。尊敬もする巨匠達に何をたわけた事を。って感じですが、やっぱりう〜ん・・・微妙。。。というのが抜けきれないのです。
「SHORT PEACE」は、フランスなどでも盛んなクオリティの高い短編アニメーション群に端を発して企画されたと制作記にありましたが、これが中途に思えてなりません。もっと引き離せる程に頑張って欲しかった。4作のオムニバス作品のどれもとは思いませんが、大友克洋の名を冠してならどれもがそうでないと納得できない方も多いのではないでしょうか。
その後「風立ちぬ」には、「SHORT PEACE」のモヤモヤを払拭して欲しいと勝手な思いで観に行ったのですが、お話は悪くは無いのだけどナンカう〜ん。初期ジブリ作品にあった爽快感まで期待していたわけではありませんが、名シーンをつなぎ合わせた宮崎アニメ回想録のような、一体どこに向かっているのか分からない気がしたのです。

そんなモヤモヤで感想を書くか書くまいかでしたが、そこに宮崎駿監督引退の大ニュースだった訳で、え、アレっ?て感じになってしまっていたところでした。
身勝手極まりなく、このモヤモヤをどうしてくれるのだ。。。
そんなことを思っていながらも宮崎駿の引退記者会見全文を見つけて、読み終えたところ、ようやくモヤモヤが解消されました。

ニュースでも和やかな会見と紹介されていましたが、この全文を読んで、宮崎駿ってやっぱりこういう人なんだと納得出来た気がします。往年のファンと偉そうに書いてますが、特別追っかけでもなく上映された作品に毎度クダ巻いているだけです。この会見のやり取りは、宮崎駿という人が飾り無くとても良く現れていて、これまでの軌跡を分かった気にさせてくれます。
モヤモヤの大きな原因は、なによりもアニメーターとしてのすばらしい表現をアニメ職人宮崎駿に期待しているのだけど、映画という作品の形になるとつい監督宮崎駿を評価してしまって、自分が何に期待していたのかが混乱する。勝手に想像すると、作る度に完璧を求められているのだから、アニメ職人としては重圧よりも不自由を感じていたのではないだろうかとも思えてます。知名度が無かったころから宮崎駿の映像(アニメ)表現に心躍らせていましたから、こちらとしては映画監督としての葛藤は知る由もなかったという感じでしょう。もっともっと好きな事すれば良いのになんだか残念、さらに勝手な事を思っていたのかもしれません。

ただそれでもやっぱりスゴイ人です。「風立ちぬ」の製作中、現役アニメーターとして毎日7時間机に向かうのが限度(若い頃は12時間)だと会見で話されていますが、なんといっても72歳です。自分が72歳まで、おおよそ25年まだあります。その日が来るまで毎日7時間机に向かうことを想像するのは容易くありません。ちゅ〜か、できません!

ものづくりの姿勢を含めて、こうじゃないと出来ないよな・・・と思えます。
ただ、「お疲れさま」は、まだもう少し先のよう・・・だよな、です。

SHPRT REACE

映画『SHORT PEACE』オフィシャルサイト

 

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