建築確認修正台

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朝から電車に揺られて、確認申請書類の訂正に行った。
提出後の「確認申請書類の訂正」に行くのは、コレが本当に最後になるかも知れない。
先日にも書いたが建築基準法の改正で、今後は提出後の訂正が認められなくなる。
代わりに提出前に事前のチェックを受けて、訂正のない状態で受け付けると言う体制にほぼなる。
第三者的に見れば、とても良い事の様に思えるが、
コレまで経験してきた膨大且つ煩雑な作業を、ヒトツの間違いも無くこなすというのは、
物理的にも時間的にも(精神的にも肉体的にも)かなりキツいものがあるだろう。
チェックリストによる画一的な判断は汎用的には正しくとも、イレギュラーな判断は除外される可能性がある。
言い換えてみれば、ますます画一的な住宅が増えると言う事にもなりかねない。
ほんの一部の不心得者対策のために、多くの設計者に無用の負担を課せば、
それが足かせになり、創造的だったハズのヒトも単なる事務作業に終始することになりかねない。
実際、建築技術系の団体は国交省に懸念を表明していたりする。

役所に着くとガランとした寂しい訂正スペースが目についた。
その昔、民間の確認検査機関も無かった頃は、建築審査課はどこもゴッタ返していた。
建築に携わるまで、役所は窓口前の長椅子に座って待つばかりのイメージだったが、
はじめて確認申請に所長に連れられて行った時、ココは黒門市場か?と思えるぐらいに混雑していた。
訂正スペースを確保するのだって一苦労だった。言っちゃ変だが活気があった。
大阪市の審査課はタバコの煙がこもり、さながら立ち飲み屋の様にさえ思えた。
震災後に確認申請に神戸市役所に行った時は、特別と言え、担当者に会うだけで東京ディズニーランドの様に並んだ。
訳も分からず言われるままに、あっちに走りこっちに走りしていた。
その後に民間の確認検査機関が作られ、役所の混雑はすっかり陰を潜めたが、
それでもまだ訂正スペースに、2〜3人の設計者はため息をつきながら訂正する姿があったものだ。
そんな様子は過去の思い出?訂正スペースも撤去されるのかもしれない。
そんな思いで、今日は一人で広々と使いながら(余裕の顔で?)訂正を済ませた。

House [ I ]:小屋組

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