見学会「農業研究開発センター・なら食と農の魅力創造国際大学校」

1週間ほど前、大規模木造の完成見学会に行って来ました。奈良県桜井市に完成した「農業研究開発センター・なら食と農の魅力創造国際大学校」というところです。主催は、こうした大規模木構造を多く手がけるSMB建材株式会社さんで、1時間ばかりの説明会付き。同日に3回あり参加したのは夕方の最後の回ですが、大勢の方が来られていました。

交流サロン棟

農業研究開発センター・なら食と農の魅力創造国際大学校

交流サロン棟

見学会メインの建物。楕円形平面の2階建て、延べ床面積 1351㎡ あるそうです。中心にある円形の越屋根(飛び出た屋根部分)が特徴的です。構造に使われているのは国産の唐松集成材。その他奈良県産杉集成材、ひのきなどが使われているようです。

現場管理棟や本館

農業研究開発センター・なら食と農の魅力創造国際大学校

現場管理棟

研究農場に並列したこの現場管理棟は棟の使用上、外部に向かっての開口部が多いため、耐力壁の配置が難しかったそうです。家形なので、円形のサロン棟より木造らしさが素直に感じます。また、現場管理棟とサロン棟の間にある本館はRC造ですが、木ルーバーを外部に使うなどで、積極的に木質化をされています。

保育所に携わる機会もあって、大型の木造園舎などこうした大規模木造には興味があります。雑誌やネットで見かける海外物件にはカッコいいものもありますが、なかなか実際に見る機会がありません。

そんな気持ちでやって来た訳ですが、説明会の際にRC造ぐらいの予算が必要とお話しがあり、補助金の利用や、公共事業でのスケジュール管理がなかなか簡単ではなさそうな話を聞くと、安易に手出しできないこともよく分かりました。防耐火などの法的規制も含め、古来からある大きなお寺や神社を継承しながらの大規模木造や、木造住宅のような木の良さを全面に押し出した大規模木造が身近になるには、まだしばらくハードルが高そうな気がします。

ですが、さらに洗練され日本の建築文化のひとつとして中規模や大規模の木構造建築が時を経ていまに根付くことができれば、衰退する林業の再生、放置された人工林の地滑り災害予防、二酸化炭素の削減など未来の社会や環境に大きく繋がるのでしょう。
自分がそんなひと役になれるかどうかは時の運として、こうした見学会や勉強会に参加する機会はできるだけ作りたいなと思うこの頃です。

それはそれで見学会中、荒川弘の漫画「銀の匙」をニヤニヤ想像してしまったのは、僕だけだったでしょうか。( アニメしか見てないのですが。。。)

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