お別れ前のひな祭り

ひな祭り2

ひな祭りの前日に保育所増築工事の最後の検査を終了し、ようやくホッとしたところ。あとは竣工図面と若干の書類提出で、すべての業務が終了となります。

当日の現場検査の最中は金魚の糞みたいにい検査員について歩いているわけで、周りの様子があまり目に入っていなかったのですが、検査後に改めて園内を見て回ると足元に色とりどりのお人形が。。。検査が終わったすぐに、飾られたのでしょう。手作りのかわいらしいお雛様とお殿様。
(「お内裏様」は、実は童謡歌詞の間違いだそうです。。。wikipedia

工事が終わってしまうと保育所に通うこともすっかり減ってしまいます。こんな風景を見る機会がなかなか無いと思うと、無事終わって嬉しい反面ちょっと寂しい気分になります。

ひな祭り3

ひな祭り1

引っ越しもすっかり終わって準備万端。

増築工事の保育園は昨日、無事に完了検査が終了しました。午前は基準法上の検査、午後は消防検査。いつでも使える準備が整っています。というか、もう半分使っています。。。

消防検査。何してるのかな。

子供達が半分使っている中での検査。行く先々で検査員が子供らに挨拶。大の大人がぞろぞろと、何をしているの?消防士さんに興味深々な様子です。

内廊下

こちらは、元々外廊下だったところを内廊下に取り込みました。

外廊下の沓脱ぎ庇

残った外廊下には、独立の庇とルーバーを取り付けました。床のインターロッキングも入れ替え。

増築部分の外観

こちらがメインの増築部分。屋根の勾配がとても薄いので、離れて見ると既存の洋瓦の屋根がはじめと変わらずほとんど見えています。そのためか、どこが増築されているのか分からないぐらい。綺麗になったはいいが、気にしていなかった元のままのところがついつい気になってきたよ。と園長先生。

後は工事事務所の撤去をして、綺麗に整えば終わりです。芝生の庭が緑に覆われるのを待つのが、今は楽しみ。来春からは「こども園」となります。

手で感じ、手で考える。

コンピュ〜タ〜に囲まれて〜。独立してからずっと設計図面はCADを使って描いている。それまで勤めの間はT定規に勾配定規を使ってせっせと図面を手描きしていた。今となると、コンピュ〜タ〜なしに設計の仕事をこなすのは心許ない状態になっている。手描きはアバウトなところも多いが、伝えたいことを伝えやすい。CADは正確に描けるが、正確ゆえに細かなことに気をとられ大切なところを見失う。そんなところにiPadが現れてちょっと様子が変わる。便利さに負けて基本の図面は相変わらずCADだけど、現場に入ると納まり図や打ち合わせ図は手描き図をスキャンしたり、直接iPadを使って手描き(風?)が増えるようになった。どことなく、自分なりにはバランスが取れている気がしている。いろんな意味で手数だけは増える時代の流れはそれなり素晴らしい。

コンピュ〜タ〜に向き不向きや好き嫌いもあって、今も手描きにこだわる設計者は案外多い。と言っても、手描きは手描きで得手不得手あるので、どちらが良いとは一概に言えない。そう分かりつつも、この仕事を始めるなら手描きからスタートするのが良いとやっぱり思っている。自分はまだまだ古いタイプなのかもしれない。そうした意図でないと思うが、建築士試験も未だ手描き。これが無くなったら、一度も鉛筆で線を引いたことがない設計者や建設従事者も現れるのだろう。

いらぬ懸念はエエ歳になった設計者の勝手な思いかと思い始めていた。がつい先日、現場の大工さんと立ち話をしていたらそうでもなかった。今の木造工事では、柱や梁の加工はほとんどがプレカットと呼ぶ機械加工による。専用のCADによって、それまで大工仕事の基本であった刻み仕事のほとんどがアレヨアレヨと寸分たがわぬ勢いで加工されていく。それはそれで見事なもの。最近は、3次元CADによって大工さんでないと出来なかった複雑な仕事も、難なくこなすようにもなってきている。若い見習いの大工さんを指して、あの子らは墨付けも刻みもやったことがないんだよね〜。大工はいなくなるよ。

和室押し入れのタテ枠を触りながら、コレ触ってみ、既製品の枠やけどちょっと膨れてるやろ。そのまま上を見上げ鴨居との突き合わせを指して、それが分からんとこうもピッタリならんのや。見事にくっついている。今の子は数字だけ追っかけて、隙間が出来てもなんでか分からんし、気にしよらん。そんなこと気にしとるからワシは手間かかるんやけどな。アハハ。

手で感じ考えないと分からない部分は、いくらコンピュ〜タ〜が良くなっても操作する人間次第。自分の手で描く図面に近づいたり離れたり離れたりする体感は、左手一つでズームイン/ズームアウトするのとは訳が違う。見た目のデザインだけなら、どちらでも良いのかもしれないが、本来必要な五感を使った仕事やデザインは手からしか生まれない。まだまだそう思い込みたいエエ歳になってきた設計者です。

アニメーション「傷物語」公式hp-制作陣

渋すぎなアニメの聖地?

年末に飛び込んできたプレゼン仕事をようやく終わらせ、結果は天任せにするとしてホッと一息しているところです。今回プレゼンを手伝ってもらったH氏とお昼ご飯を食べて雑談中、正月息抜きに観たアニメ映画「傷物語」を思い出しました。すっかり書くタイミングを逸しましたが、ある事にインパクトがあったので、改めて。

何に驚いたかと言うのは、メイン舞台の一つとなった建物でした。映像全体に渡り、非常に丁寧に背景が描かれた作品ですが、どこかで見たような既視感に襲われます。心象的に描かれた演出に相まって、どのシーンの風景も舞台装置のように象徴的な扱いになっています。その一つが、丹下健三「山梨文化会館」でした。映画を見ている最中にアレっ?なんか似てない?。。。いやいやソックリソノママ。と言っても実物を見たことが無く、昔むかし雑誌でチラッと見た記憶なので自信も無く。ヨメさんに小声で、たぶん丹下健三。。。って呟いていたのですが、後でネットで確かめてみると、やっぱりソックリソノママ。(もちろん、後で自慢)
ネットで誰かそこについて書いてないかと探しましたが、観たアニメも結構オタクな分野?なので、思うほどに見つかりません。ようやく見つけたのは建築とアニメを研究されている明治大学の森川喜一郎氏のツイートでした。
氏のツイートによると「傷物語」に出てくる丹下建築は「山梨文化会館」だけでなく「丹下自邸」も使われている。。。と。なんと!? 残念、そこに気づかないただの建築音痴でした。

最近のアニメでは敢えてロケ地がわかるよう丁寧に描かれることが多くなりました。西宮にも超有名な”聖地”があります。そんな流れの中でも丹下健三は渋すぎです。
確認すると映画はまだやっているようです。日に一本程度ですが、まだやっている人気アニメなのですね。。。も一回、行ってしまいそうです。

何より、こうして描かれ”残され”る丹下建築はやはり偉大です。

アニメーション「傷物語」公式hp-制作陣

アラベスクな床

一枚はがすと、アラベスクな床模様が隠れてました。
現況のタイルを剥がしたら、素敵な模様が現れました。100角タイルのネット跡です。
このまま使いたくなりそうです。

謹賀新年2016

あけましておめでとうございます

本年もよろしくお願い申し上げます

去年はあれよあれよと加速度的に時間が過ぎ、気がつけば大晦日を通り越し、お正月を迎えてしまった気分でいます。もう少し落ち着いて頭を使い、もう少し心穏やかに日々を過ごさないと、さらに加速し、あっという間に秒速3万キロになりそうです。

廣田神社(西宮)申っ子守

今年も、皆様にとって良い年になりますように。

ホントに引っ越しが始まってしまいました。

あと残すは全体工事の4分の1ぐらいでしょうか。

少しでも早く子供たちに落ち着いた生活をさせたい園の希望に押され、保育所増築の工事はあれよあれよという間に進み、本日は建設会社の社内検査。すべてが完成できた状態でありませんので、まだしばらくご不便掛ける有り様ですが、なんとか間に合ってきました。
細々手直しはもちろんありますが検査のあと、保育士さんたちの引っ越し準備は待ったなしでスタートしました。

増築保育室の様子既存部から増築保育室を見た様子

今回の増築では元々の部屋が4割増しほど奥深くなったので、部屋の明るさをずいぶん心配されました。今は冬の日差しと言え、以前よりサッシ面が広くなったことで中まで明るい様子に喜んでいただけたところです。写真のカウンターは、以前の腰窓部を敢えてそのままカウンターにして利用しています。

こどもトイレの入口0〜1歳児トイレの様子

こどもトイレは3か所あり、2か所は改修。写真は増築部に作った新設トイレになります。こども便器が並ぶと、それだけで楽しい感じになります。腰のタイルの帯は、3か所でそれぞれ色味を変えています。

夕暮れに増築部側から中を様子

秋口からの工事中、子供たちには既存の遊戯室を分割した仮の保育室などで我慢してもらいました。新年からは、ようやく広くなった保育室で子供たちの生活が始まります。
養生のシートがめくれた本日は、子供たちや保育士さんへのお披露目のような感じになりました。わ〜きれい!の声に応えるまでには、あともう少しです。

既存部側から増築部の方を見た様子