
間口3メートル奥行き10メートルの京都の現代風な町家。 狭さを出来るだけ感じさせないよう奥行きを強調するように計画しています。 玄関に立つと一番奥にあるホントに小さな坪庭を覗くことができます。ワンフロアをまるまる使った2階のリビングに立つと、中央の吹抜けとトップライトを通 して空を覗くこともできます。 夫婦とまだ小さな男の子2人の4人家族。 家族の成長に合わせ、小さな個室群がいろいろな使い勝手に変化することでしょう。 階段があることで2メートルの巾しかないリビングを、2人の兄弟はいつも駆け回っています。 タイトルの「Blue Wind 21」は、無理を言って施主さんに名付けていただきました。 ご主人のこだわりの青色が、そのまま名前になっています。
01「 外観 」 間口3M。奥行10M。奥行きを利用しながら、狭いながらも拡がりのある空間を目指しました。青い外壁は施主さんの希望。はじめのプレゼンテーションに青色を使ってみたのが気に入られ、名前まで「青い風」になりました。
02「 アプローチ 」 車の入るスペースを残すかどうかで、施主さんは随分悩まれました。最終的には、すぐ近くの駐車場を使う事にし、自転車置場にだけ使われています。鉢植えを飾り、ちょっと贅沢なアプローチになりました。
03「
玄関 」 玄関に立つと、ストリップの階段の蹴込を抜け、さらに和室の奥の小さな坪庭?まで見通 せます。夜になり坪庭の照明をつけると、 ちょっとだけ料亭気分です。
04「 和室 」 襖の一つは押入。もう一つは仏間になっています。横の障子を上にあげると、玄関から見えた坪庭があります。
05「 2階食堂 」 真ん中に見える黒い影は水屋です。その奥に食堂があります。上部のグレーチングを通して、トップライトからの光が洩れています。
06「 リビング 」 巾は2Mくらいのリビングですが、奥行きはたっぷり。 階段は開放的になっていますが、空調が必要な時はカーテンで囲む事もできる様になっています。奥に赤く見えるのはお隣の外壁。両端のサッシをあけると風がよく通 り、ヨコにタテに子供たちは走り回っています
07「 キッチン 」 家具屋さんに作って頂きました。扉は引き違い戸なのでちょっとレトロ風。 流しの前には丸いモザイクタイルを貼っています。
08「 キッチンその2 」 手前のダイニングテーブルに座ると不思議に落ち着きます。対面では無いですが、何となく会話のはずむ雰囲気が出ています。制限の中で決まったスペースが心地よい距離感を生み出したのでしょうか。
09「
トップライト 」 ほぼ家の真ん中にある吹抜けは上部がトップライトになっています。夏には日射しが入って暑いぐらい。細長い家ですが、奥まで光が廻ります。飛行機が飛んで行くのが時には見えたりもします。
10「 3階の廊下 」 奥に見えるのは寝室。今は家族4人が川の字で寝ています。手前のポリカーボネイトの建具のむこうは小さな書斎が2つ。今は施主夫妻が使っていますが、将来は子供たちの勉強部屋になりそう。階段を上がれば、子供部屋と屋上に行けます。
11「 寝室から廊下へ 」 グレーチングの廊下の横にはトップライトのある吹抜けです。一番奥にはトイレと洗面があります。
12「 屋上 」 猫の額程の屋上テラスですが、夏にはビルの合間を縫って「大文字」が見える贅沢な空間です。手すりを高めにしているので、人目が気にならず落ち着いた感じになりました。
● 完成年月:2001年
このページの本文中の写真撮影:絹巻写真事務所>
