
敷地は阪神大震災後の復興整備地区にあります。中心市街には徒歩圏内ですが、周辺地域は住宅や中規模マンションが建設されつつも、まだ周りには田畑の残る落ち着いた環境を持つ住宅地の中です。 この地域にとってのランドマークにも成りうるものにして欲しい、と言う建主の要望を踏まえつつ、日本居住の外国人向け賃貸マンションを建設する今回の計画の始まりは、1999年の暮れ頃に遡ります。 基本計画は、RCラーメン構造に限定された条件に対し、単なる表面的でないボリュームを持たせる事が出来ないかという模索と諸条件の中で決定されました。結果 、柱梁から壁を切り離し、設備部分のコア化と厨房部分のユニット化など、構成要素を明瞭にすることで、内外共に重量 感の曖昧な空間が生まれたように感じています。
01「 外観 」
サイコロを2つ並べたような外観。それぞれに3戸。計6戸の住宅が入っています。
02「 外観2 」
平面的には2階と3階はほぼ同じ。最上階(4階)はバルコニーの配置を変えています。
03「
夜景 」
建物の角が何となく鋭角的に見えるのは写真の為だけで無く、実は直角では無いのです。
だからちょっとシャープなサイコロになっています。
04「 夜景2 」
アプローチから見たところです。ルーバーの奥に見えるのは室外機置場になっている囲われたバルコニー。奥に見える外壁の色が、各階で少しずつ違っています。
05「 ピロティ 」
青いパイプは設備配管。 無理に隠すのではなく意匠に利用しています。
エントランスにもなるピロティは不安定感をなくすために敢えて低めの設定にしています。
06「 エントランス 」
サイコロの狭間にはエントランスとエレベータや共用階段があります。
07「 エントランス2 」
サイコロのイメージを壊さない様に出来るだけシンプルに、装飾的にならない様に仕上げました。法的な事もあるので、表現に苦慮したところです。
08「 共用廊下 」
最上階部分はガラスの天蓋がかかっています。
09「
住戸・リビング 」
正面に見えるのはモザイクタイル張りの水廻りスペース。 各住戸でタイルの色や形が違います。
サイコロの一つは暖色系の丸いタイル。もう片方は寒色系の四角いタイルになっています。
10「 最上階住戸・リビング 」
最上階のリビング。他の階はリビングとダイニングが一室ですが、最上階だけバルコニーが内側に入り込んで別 々になったプランになっています。
11「 柱梁と外壁 」
サイコロのほとんどの外壁は、構造の柱梁から離れているので、内部においても全体の外郭を感じ取る事ができます。鉄筋コンクリート造ラーメン構造というオーソドックスな構造形態を出来るだけ純粋に見せようと考えました。。
12「 住戸・キッチン 」
ドイツ製のシステムキッチンです。外国人向けなので、カウンターが高めの設定になっています。
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完成年月:2001年
このページの本文中の写真撮影:絹巻写真事務所>